かずまの『いまここ』

Knowledge is power.知は力なり~フランシスベーコン

救急救命

きっかけは動物の命について考察したとこからだった気がする

人間の場合はどうなんだろう?獣医師と医師・・・そんな違いはないと思った

そんなきっかけの一環でこの本をブックオフで買った

浜辺祐一先生は東京都墨田区都立墨東病院の実在の救急救命の医師。

そこには毎回壮絶な患者が救急搬送されてくる(救急病院はどこでもそうでしょう)

ヤクザが日本刀刺さったまま搬送されたとか?脚が欠損した中学生の暴走事故の患者

とか?精神疾患の患者とか?

ふと思い出したんで記憶を頼りに忘れられない話を書いてみたい。

全シリーズ読んだんで画像の本に書いてる内容かは定かではないのでご了承下さい

【ケース1】

事務所にセンター長と数名の研修医が他愛無い話をしている。

そこに救急車からのホットラインの搬送要請の電話が鳴る。

自殺企図患者(自殺を企てた)の搬送要請の受け入れが決まる。搬送されて搬入しては

研修医のお尻叩きながら、救命措置に向かう。

最中、また別の救急要請の電話がなる。今度は“労災患者”だ。そこでセンター長の思考が巡る。本来、救急病棟はつでも患者を受け入れられる様にベッドを開けて置かないといけない。でも今の受け入れで満床だ、他の救急病院までは現場から最低でも20~30分はかかる。労災患者の病床の内容を聞いた感じだと緊急を要するのは間違いない。

救急車の電話に事情を説明して他を当たってもらった。

自殺企図患者の救命が終わった後事務所に戻り、この顛末を研修医に語る

研修医『それで労災事故患者の命を救えなかったとしても

               仕方ないんじゃないですか?』

センター長『まぁなでもさ労災患者の遺族が知ったらどう思うよ?“そんな死にたがってる患者より俺の身内を救ってくれよ”って懇願するんじゃないか?』

研修医『だとしてもですよ、それはどうしようもないじゃないですか?それにそんなにようが遺族に話が行くとも思わないし・・・』

センター長『別にお前さん達にどうこうしてほしいって話じゃない、この世界にはどうしても割り切れない事が沢山あるんだよそれを知ってもらいたい』

 

【ケース2】

自殺企図患者が搬送された大量の薬物を飲み込んだ、一般的に農薬とか洗剤とか?誤飲防止する為に直ぐ吐き出せるように特別の苦み成分を含んでいる事が多い。

中高年の男性、直ちに飲み込んだものが判明して処置にかかる。研修医はみな1流大学の医学部を出ている猛者ばかりだ、胃の中を洗浄する為に、ムリヤリでも水道のホース位の太さのチューブをを口腔内とお尻に突っ込み洗浄にかかる。診察台は吐しゃ物、ゲロや血液にまみれて壮絶な光景になるらしい大概それでも命を救うのに必死だ。

 

ふと思い出したので書いてみた、あまりに壮絶すぎて救命士に尊敬の念を禁じ得ない。

【続く】